全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2022年)第1013回/2022年7月15日号入院患者数は121万1千人で10万2千人減少

入院患者数は121万1千人で10万2千人減少

入院患者数は121万1千人で10万2千人減少

【患者調査】外来も713万8千人で減少

 厚生労働省は6月30日に2020年患者調査の結果を公表した。調査日(2020年10月)の患者数は入院が121万1千人、外来が713万8千人。入院は2017年調査の131万3千人より10万2千人減少。経年的に減少傾向にあるが、減少幅が大きく、新型コロナの影響と考えられる。一方、外来は5万3千人の減少にとどまっている。
 傷病分類別では、入院は「精神および行動の障害」23万7千人、「循環器系の疾患」19万8千人、「損傷、中毒およびその他の外因の影響」13万5千人の順で多い。外来は「消化器系の疾患」127万1千人、「健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用」100万1千人、「筋骨格系および結合組織の疾患」90万6千人の順で多い。
 入院の重症度の状況をみると、「生命の危険がある」が5.6%、「生命の危険は少ないが入院治療を要する」が76.7%、「受け入れ条件が整えば退院可能」が11.6%、「検査入院」が0.9%となっている。
 在宅医療の患者数は17万4千人であり、うち「往診」5万3千人、「訪問診療」10万6千人、「医師・歯科医師以外の訪問」1万5千人となっている。在宅医療の患者数は、近年増加傾向にあるが、2017年調査と比べると、7千人減少している。
 全国の受療率(人口10万対)は、入院が960、外来が5,658である。
 2020年9月の全国の退院患者について、病院の平均在院日数は33.3日、一般診療所は19.0日。病院では、「0~14日」が66.8%、「15 ~ 30日」が16.2%を占める。
 入院前の場所は家庭が87.0%で最も多く、退院後の場所も家庭が82.4%で最も多い。

 

全日病ニュース2022年7月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。