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2022年医師・歯科医師・薬剤師統計を公表

　厚生労働省は3月19日、2022年の医師・歯科医師・薬剤師統計の結果を公表した。2022年12月31日現在、医師数は34万3,275人で、2020年の前回調査より3,652人（1.1％）増加。現在の2年に1度の届け出による調査方法をとり始めた1982年以降、過去最多となった。歯科医師数は10万5,267人で、前回より2,176人減（▲2.0％）と、1954年の統計開始以降、初の減少となった。薬剤師数は32万3,690人で1,708人（0.5％）増加した。
　今回の調査から、厚労省が設置した「医療従事者届出システム」を通じた提出が可能となっている。オンラインによる届出の割合は、医師41％、歯科医師21％、薬剤師32％となった。
　前回調査での医師数の増加率（3.8％）と比べると、今回は増加率が2.7ポイント低下。厚労省は、「集計期間の2023年12月中旬から1月中旬は新型コロナウイルス感染症の第8波の流行期に相当し、国内の医療提供体制が逼迫していたことから、届出数の減少につながったとみられる」との見解を示した。
　男性医師数は26万2,136人で、前回に比べて59人（0.0％）増加。女性医師数は8万1,139人で、前回に比べて3,593人（4.6％）増加し、23.6％となった。女性医師の増加傾向について、厚労省は「2008年以降、地域枠を中心に医学部臨時定員が設置されたことで、医師数が増加。医学部定員に占める女性の割合が年々増加し、その積み上がりで増加傾向になっている」と説明した。
　病院・診療所に従事する医師について見ると、年齢階級別では「30～ 39歳」が6万6,951人（総数の20.4％）と最も多く、次いで「40～49歳」が6万6,384人（同20.3％）、「50 ～ 59歳」が6万6,375人（同20.3％）の順。性別では、すべての年齢で男性の占める割合が多くなっている一方、年齢階級が低くなるほど女性の割合は高く、「29歳以下」では36.2％となった。また、「40～ 49歳」「50 ～59歳」の男性は減少傾向にあった。