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ホーム全日病ニュース(2024年)第1053回/2024年4月15日号医師に対する時間外労働規制や医療保険制度の見直しを実施

医師に対する時間外労働規制や医療保険制度の見直しを実施

医師に対する時間外労働規制や医療保険制度の見直しを実施

【厚生労働行政】4・6月から厚労省関連で様々な制度変更

 2024年度は医療提供体制に関わる様々な変化がある。4月からの厚生労働省関連の主な制度変更を紹介する。医師などに対する時間外労働規制の施行や、実施は6月だが診療報酬改定がある。これに伴い入院時食事療養費が上がる。新型コロナ特例によるコロナ治療薬の補助もなくなる。医療保険制度では、75歳以上の後期高齢者の保険料が上がる方向で見直しとなる。
 時間外労働の上限規制については、「これまで時間外労働の上限規制が適用猶予されてきた事業・業務について、2024年4月1日から、時間外労働の上限規制を原則適用する」となっている。対象となるのは医師、「工作物の建設の事業」の従事者、「自動車運転の業務」の従事者などである。
 薬価改定は4月だが、それを除く診療報酬改定は6月に実施される。改定率は0.88%であった。6月1日からは入院時食事療養費が基本1食30円の引上げとなる。
 新型コロナ関連では、コロナ治療薬の公費支援が終了し、2024年4月から、医療費の自己負担割合に応じた、通常の窓口負担になる。
 医療費助成の対象となる指定難病は3疾病が追加される。
 介護報酬改定も4月実施と6月実施に分かれ、6月実施の対象は「居宅療養管理指導、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション」となっている。
 後期高齢者医療制度における後期高齢者負担率の見直しでは、「後期高齢者一人当たりの保険料」と「現役世代一人当たりの後期高齢者支援金」の伸び率が同じとなるよう、後期高齢者の負担を増やす。前期財政調整制度における報酬調整の導入では、前期高齢者の医療給付費を保険者間で調整する仕組みにおいて、報酬水準に応じて調整する仕組みを導入する。

 

全日病ニュース2024年4月15日号 HTML版

 

 

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