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ホーム全日病ニュース(2020年)第962回/2020年5月1日号食費相当分の標準負担額の軽減措置で不適切事例

食費相当分の標準負担額の軽減措置で不適切事例

食費相当分の標準負担額の軽減措置で不適切事例

【厚労省】2018年度診療報酬改定の回リハ病棟入院料の新設分が反映されず

 厚生労働省は4月10日、療養病床に入院する患者の一部に対し、標準負担額の軽減が適切に行われていなかったことを公表した。2018年度診療報酬改定の際に、回復期リハビリテーション病棟入院料の新設分が軽減措置に反映されていなかったためで、厚労省は同日付で告示を改正した。
 入院時生活療養費は、療養病床に入院する65歳以上の患者が負担すべき食費・居住費の一部を支給するもの。患者が負担する標準負担額は、基準額から入院時生活療養費を差し引いたもので、患者の状態や所得状況に応じて、軽減措置が講じられている。
 一方、回復期リハビリテーション病棟は、2018年度診療報酬改定前の入院料が1~3までだったが、2018年度改定により、回リハ病棟入院料4~6が新たに新設された。
 しかし、新設の入院料における軽減措置が告示に反映されなかった。このため、65歳以上で療養病床に入院する回リハ病棟入院料4~6を算定する患者の一部で、本来の軽減措置が行われない事態が生じた。
 厚労省は対応策として、同日付で告示を改正し、負担額が適切に軽減されなかった1,017人に対し、所得区分に応じ1人平均約1,900円または約3,600円の差額分の給付を行うとしている。
 なお、今回の告示対応は保険局医療課所管ではなかったため、再発防止のため、所管課との情報共有を深め、法令対応のリスク管理を徹底させるとしている。

 

全日病ニュース2020年5月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 厚生労働省保険局長:R2.4.10

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200413_12.pdf

    2020年4月10日 ... 厚生労働省は、65 歳以上の方が療養病床に入院した場合、所得の状況などの事情 ...
    食費・居住費の額は、健康保険の食事療養標準負担額及び生活療養標準負担額を
    定める件(平成8年厚生省告示第203号)、後期高齢者医療の食事療養.

  • [2] 厚生労働省保険局医療課:R2.4.10

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200414_6.pdf

    健康保険法施行規則第62条の3第4号の規定に基づき厚生労働大臣が定める者」(
    平成18年厚生労働省告示第488号。以下 ... 入院時生活療養費は、65歳以上の者が
    保険医療機関の療養病床に入院したときに必要となる食費と居住費について、その一部
    を.

  • [3] 入院時生活療養費の見直し内容について(その2)(厚生労働省保険局 ...

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2017/170407_1.pdf

    2017年4月7日 ... 内容です。今後、下記の内容に基づき、必要な省令・告示改正等を行うとともに、必要な
    ... 者(平成 18 年厚生労働省告示第 488 号). ※2 難病 ... 参考)65 歳以上の医療療養
    病床に入院する患者の食費・居住費(生活療養標準負担額)の変化.

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