全日病ニュース

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「中間報告」まとまる。最終報告に向け、さらに議論を深化

▲会見で西澤会長は「中間報告がまとまった」と報告した

【医療事故調査制度運用GL案の研究班】

「中間報告」まとまる。最終報告に向け、さらに議論を深化

 医療事故調査制度運用のガイドライン案の検討を進めている2014年度厚生労働科研「診療行為に関連した死亡の調査の手法に関する研究班」(研究者・西澤寛俊全日病会長)は、10月14日に中間報告をまとめた。
 細部にわたる文章の修正は研究者である西澤会長に一任された。記者会見で西澤会長は「今月24日までには中間報告を公表できる見通しだ」と語った。中間報告はプレス向けに発表した上で、全日病のHPに掲載する予定だ。
 研究班がまとめた中間報告は、厚労省が設置を予定している医療事故調査制度の省令・告示等を検討する検討会に提出されて審議に供される。研究班は、来年3月の最終報告に向けて、さらに議論を深めたいとしている。
 西澤会長によると、中間報告は、これまでの議論を、①制度の理念と骨格、②医療事故の範囲、センターへの報告、遺族に対する説明、③院内事故調査、④外部支援、⑤調査結果のセンターへの報告、⑥センターの業務、⑦再発防止に向けた普及啓発、という7つの領域に分けて整理。
 領域ごとに一致点の確認を行なうとともに、最終報告に向けてさらに議論が必要な点を明らかにしているという。
 その上で、最終報告に向けた議論では、とくに、①遺族に対する説明と報告のあり方、②院内調査事項、③支援団体の範囲と支援内容について深める必要があるとの認識を示した。