全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2020年)第977回/2020年12月15日号来年度の専攻医研修の第1次募集に8,715人が応募

来年度の専攻医研修の第1次募集に8,715人が応募

来年度の専攻医研修の第1次募集に8,715人が応募

【日本専門医機構】カリキュラム制へは125人が応募

 日本専門医機構の寺本民生理事長は11月24日、来年度の専門医研修の第1次募集の状況を報告した。8,908人の専攻医が登録され、うち8,715人が19の各基本診療領域のプログラムに応募した。12月1日から第2次募集を開始し、12月14日に締め切る。来年1月中には最終的な調整を行う。
 プログラムへの応募で、プログラム制は8,590人、カリキュラム制は125人だった。昨年の1次募集と比べ、耳鼻咽喉科や小児科、総合診療などでは、応募が減少した。外科や放射線科、精神科などでは増加している。コロナの影響が出ているかについて、寺本理事長は「これだけではわからない」と答えている。
 また、来年度から基本診療領域のダブルボード(複数の基本診療領域の専門医資格の取得)を希望する専攻医の研修が始まるため、対応方針が示された。現状で、整形外科とリハビリテーション科、内科と総合診療のダブルボードが認められている。今後の調整により、他のダブルボードも認定していく方針だ。
 ダブルボードにおいても、基本診療領域のプログラムの定員内での採用が条件となるが、地域枠対象者と同様にシーリング対象外として取り扱う。通常の専門医研修の応募では、都道府県別・診療科別にシーリング(募集上限)を設定している。
 なお、ダブルボードの対象者は、「機構認定専門医として基本領域専門医を更新した者」、「2020年度中に機構専門研修プログラムの修了が予定される者」としている。

 

全日病ニュース2020年12月15日号 HTML版