全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2022年)第1008回/2022年5月1日号小学6年の6.5%、大学3年生の6.2%が「家族の世話」

小学6年の6.5%、大学3年生の6.2%が「家族の世話」

小学6年の6.5%、大学3年生の6.2%が「家族の世話」

【厚労省】ヤングケアラーの実態に関する調査

 厚生労働省は4月7日、2021年度ヤングケアラーの実態に関する調査結果を公表した。小学6年生9,759人と大学3年生9,679人を対象に初の実態調査を行った結果、小学6年生の6.5%と大学3年生の6.2%が、「世話をしている家族がいる」と回答した。
 世話を必要としている家族については、小学6年生は「きょうだい」が71.0% と最も多く、次いで「母親」19.8%、「父親」13.2%の順となった。大学3年生では、「母親」が35.4%と最も多く、次いで「祖母」32.8%、「きょうだい」26.5%の順となった。
 世話の頻度は「ほぼ毎日」が最も高く、小学6年生で52.9%、大学3年生で45.9%と半数近くを占める。平日1日当たりの時間を見ると、7時間以上世話に費やしている人は、小学6年生で7.1%、大学3年生で6.4%となった。
 世話の内容は、小学6年生では「見守り」、「家事」、「きょうだいのお世話や送り迎え」が多く、大学3年生では「家事」、「感情面のサポート(愚痴を聞く、話し相手になるなど)」が多い。
 世話に費やす時間が7時間以上の場合、小学6年生は「体力面や気持ちの面で大変」「時間の余裕がない」との回答が4割近い一方、35.6%が「特に大変さは感じていない」とした。大学3年生は、就職の不安について、「休まず働けるか不安がある」と「特にない」がともに27.0%と最も多かった。
 厚労省は、「家族の世話をすることが当たり前になり、大変さを十分に自覚できていない可能性がある」とした。

 

全日病ニュース2022年5月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 2022.3.1 No.1004

    2022/03/01 ...新設◇ヤングケアラーの実態を踏まえ. た入退院支援加算1・2の対象患者の. 見直し◇医療的ケア児に対する専門的. な薬学管理の評価(退院時薬剤情報 ...

  • [2] 医療行政情報 | 公益社団法人全日本病院協会

    2022.04.25: 「多機関・多職種連携によるヤングケアラー支援マニュアル」(令和3年度子ども・子育て支援推進調査研究事業)の周知への御協力について( ...

  • [3] 介護保険制度、介護報酬、地域ケアに関する情報:医療行政情報 ...

    全日病(公益社団法人全日本病院協会)の医療体制・病院運営・教育研修・最新医療行政に関する情報サイト。各情報を「全日病について」「主張・要望・調査報告」「教育 ...

本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。