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2022年度の外国人患者実態調査　２割の病院が未収金を経験

【厚労省】総額の平均は21万円

　厚生労働省は７月28日、2022年度の医療機関における外国人患者の受入れに係る実態調査の結果を公表した。約半数の病院が外国人患者を受け入れ、そのうち約２割の病院が外国人患者による未収金を経験していた。
　2022年９月１日～ 30日までの１か月の実績を調べた。回答した4,700病院のうち半数の2,352病院で外国人患者を受け入れていた。都道府県が選出する「外国人患者を受け入れる拠点的な医療機関」に限ると、８割以上が外国人患者の受入れを行っていた。
　外国人患者に対する自由診療の診療価格については、９割以上の病院が診療報酬点数表を活用し、点数に一定の金額を乗ずる倍数計算を行っていた。倍数計算を行っている5,035病院のうち、14.4％にあたる726病院が１点を10円より高く設定していた。このうち、114病院が１点を20円より高く設定していた。
　外国人患者受入れ実績のある2,352病院のうち、469病院（19.9％）が外国人患者による未収金を経験していた。未収金の総額の平均は21.3万円だった。100万円を超えたところも22病院あり、うち１病院は500万円を超えていた。
　外国人患者を受け入れた病院に、実際の受入れ人数をきくと、42.0％が「10人以下」、31.7％が「11 ～ 50人」、９％が「51～ 100人」だった。500人以上受け入れている病院も49あった。