全日病ニュース

厚労省 H7N9型感染で医療機関に情報提供を要請

 

　世界保健機関（WHO）は、4月1日付で、鳥インフルエンザウイルスA（H7N9）に感染した患者がみつかったとの報告を中国から受けた旨を発表した。
　厚生労働省は4月2日付の事務連絡で各都道府県等にこの事実を伝えるとともに、4月3日付で結核感染症課長通知を発出、WHOが作成した本疾患に関するQ&Aを添付して関係者への周知を要請するとともに、該当患者を診察した場合の保健所への情報提供を管内医療機関に協力依頼するよう求めた。
　中国国内の感染者は4月15日現在で2市4省計61人、死者はすでに13人にのぼっている。
　WHOは現在のところ「人から人への感染を示す証拠はない」としているが、家族間感染の可能性がある患者もあるとして、中国国内のウイルス等の検査結果を注視している。