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ホーム全日病ニュース第810回/2013年10月15日号産業競争力会議 医療・介護等分科会が発足。

産業競争力会議 医療・介護等分科会が発足。「日本再興戦略」の課題実施へ、年内に中間整理

産業競争力会議
医療・介護等分科会が発足。
「日本再興戦略」の課題実施へ、年内に中間整理

 

 政府の産業競争力会議は、9月2日の会合で、「日本再興戦略」にあげられている課題を集中的に議論するために、分野別の4分科会と特定課題に特化した課題別会合の発足を決めた。分科会の1つである「医療・介護等」は9月27日に初会合を開いた。
 初会合では、産業競争力会議で医療・介護分野の検討領域とされた、(1)効率的で質の高い提供体制の確立(病床の機能分化推進、医療法人・社会福祉法人の合併・再編の推進等)、(2)医療介護のICT化(レセプト情報を活用した予防医療や医療費適正化、医療情報連携ネットワークの全国への普及・展開等)、(3)保険給付対象範囲の整理・検討(保険外併用療養の大幅拡大、セルフメディケーションの更なる推進等)、(4)公的保険外のサービス産業の活性化(医療の国際展開の推進等)にそれぞれ取り上げられている諸課題を再確認した上で、年末を目途に分科会として中間整理をまとめる日程案を了承した。
 この会合に、厚労省は所管する課題の検討・実施状況について、下記のとおり報告した(抜粋要旨)。
 ①外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)を推進していく(本年9月~11月に医療機関向けの全国説明会を実施)。
 ②医療法人が現地法人に出資可能であることを明確化することに関しては、今年秋に検討会を設置し、医療法人の海外展開に伴う出資についても議論を行なう。
 ③MEJ(一般社団法人Medical ExcellenceJAPAN)を活用した医療技術・サービスの国際展開については、8月に関係省庁と「今後の医療の国際展開に関する合意」を締結。これにもとづき、今後、個別の医療機関等の国際展開を推進・支援していく。
 ④2013年度には広域での地域医療連携に必要な情報ネットワークの標準規格案を策定、これに係る実証事業を実施するために、14年度概算要求に所要の予算を盛り込んでいる。