全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース第813回/2014年11月15日号改定翌年ながら医業収支率は全体で...

改定翌年ながら医業収支率は全体で0.6ポイント低下

改定翌年ながら医業収支率は全体で0.6ポイント低下

【全日病・2013年病院経営調査報告】
東京 医業収支率が6.1ポイント悪化。赤字病院の割合も前年比7ポイント増の31%

 

 全日病は2013年の病院経営調査をまとめた。今年5月単月の収支が対象で、客体数は、これまでの500病院抽出から調査時の全会員病院(2,437病院)へと拡大した結果、回答数は831病院(回答率34.1%)に達した。
 医業収支率は全体で105.5%と昨年より0.6ポイント悪化した。ただし、13年と12年とも回答に応じた病院をみると106.1%と0.5ポイント回復している。
 地域別の医業収支率は、地区はほぼ横ばいであるのに対して、東京が101.6%と6.1ポイントも落ち込んだ。赤字病院の割合も、全体が23%のところ、東京は31%と格段に多く、しかも、昨年より7ポイント増えている。
 調査結果を踏まえ、病院経営調査報告は、「例年、改定のある年は収支状況が悪化するが、翌年は持ち直すという傾向があった。しかし、2011年と13年は改定翌年でも悪化している。14年改定では、7対1、亜急性期入院医療管理料等に大きな変更が起こる可能性が高く、留意する必要がある」と総括した。

医業収支率の状況、病院特性別の医業収支、一般病棟入院基本料ごとの医業収支率(届出変更推移別)はPDF版参照