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ホーム全日病ニュース(2023年)第1036回/2023年7月15日号病院訪問支援により見違えるほど受審準備が進んだ

病院訪問支援により見違えるほど受審準備が進んだ

病院訪問支援により見違えるほど受審準備が進んだ

病院機能評価委員会 副委員長・診療担当 土屋繁之
看護担当 柴田雅子
事務担当 朝見浩一

 病院機能評価受審支援事業のモデル病院である、札幌優翔館病院(一般86床・医療療養48床 計134床)は、今年度、初受審する予定で準備をしています。
 昨年8月に事務管理領域の受審支援、今年1月に診療・看護領域の受審支援を経て、今回は、最終病院訪問として、受審支援につながる受審支援プログラムに沿って、模擬サーベイを実施しました。
 本審査と同様に、合同面接調査から部署訪問、そのほか、病棟におけるケアプロセス調査、カルテレビュー、事務領域面接調査等を行い、各評価項目における準備状況を確認しています。
 まず、診療領域ですが、今年1月にお邪魔した時とは見違えるほど受審準備が進んだ印象でした。初回訪問時、薬剤部門の業務整理と院内感染対策構築が必要と感じていました。薬剤部は狭く、薬剤師数が少ないという厳しい環境で多くの業務を求められる部門ですが、病院機能評価が求める基準までの準備はとても大変だったと思います。また、感染対策ではサーベイランスで得られた結果を評価し、現場に情報提供して改善につなげていく仕組みが構築されており、一定水準に達していると感じました。今後は、病院機能評価が求める基準が何を意味しているか解説集を読み込んでいただき、理解を深めていただければ準備万端ではないでしょうか。
 次に看護領域ですが、前回の訪問支援の結果を受け、急性期病棟や中央材料室の物品配置や整理整頓、輸液ポンプの管理など大きく改善されていました。また、医療安全管理マニュアルを細かく整理し、必要な項目が追加され改定されていました。6月からの管理方法の変更等の項目も多くあり、病院機能評価の受審を機会に質改善に取り組まれた結果だと思います。ケアプロセスでは、多職種協働の取り組みを具体的に説明し、ケアの実態がわかるように役割分担するなど、チーム医療の取り組みを強調すると、貴院の良さが伝わるのではないかと感じました。本審査に向けて、いくつか改善する点もありますが、スタッフで協同して取り組まれ、無事本審査を受審することを期待しています。
 最後に事務領域ですが、各評価項目の質疑応答の場面では、前回訪問した昨年8月よりも、病院機能が格段に向上している印象を受け、また、職員の病院機能評価受審に向けた意気込みも感じることができました。特に事務領域では規程・マニュアルの整備等、事務側で整備しなくてはならないものが数多くありましたが、前回の指摘を踏まえて、時間をかけて準備されており、すでに一定水準まで達していると思いました。
 今後も応募動機にもあった「より質の高い医療を提供したい」とする目標が達成できるよう、引き続き、本審査に向けて全職員がOneTeamとなって乗り切っていただき、無事に認定されることを祈念しています。

 

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