全日病ニュース

全日病ニュース

2024年 年頭所感

2024年 年頭所感

厚生労働大臣 武見敬三

 明けましておめでとうございます。本年も皆様が健康に一年を過ごすことができますよう祈念いたします。
 まずは、新型コロナウイルス感染症への対応について、多くの医療従事者の皆様に献身的な御尽力をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。
 現在、通常の医療提供体制への移行に向けて取組を進めるとともに、次なる感染症に向けての御準備を行っていただいているところであり、昨年11月には、医療界の皆様と共同で「ポストコロナ医療体制充実宣言」を策定いたしました。
 本年は、医師の時間外・休日労働上限規制の施行やかかりつけ医機能が発揮される制度の施行に向けた検討、診療報酬・介護報酬の同時改定も控えております。これらにつき必要な準備を進めるとともに、将来においても質の高い医療サービスを継続的に提供できるよう、人口構造の変化を見据えつつ、医療界の皆様とともに、地域医療構想の推進、医療従事者の働き方改革、医師の偏在対策などに、一体的に取り組んでまいります。
 国民の皆様に安全・安心な医療を提供できるよう、本年も医療関係者の皆様のより一層の御理解と御協力をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

公益社団法人 日本医師会会長 松本吉郎

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
 令和6年度診療報酬改定につきましては、今後4つの視点を基に行われることになりますが、今回より施行時期を変更することに伴う課題の解決に向けても取り組んで参ります。
 また、本年4月からは医師の働き方改革の新制度が施行され、医師の時間外労働の上限規制が開始されます。医師の働き方改革では、「医師の健康確保」、「地域医療の継続性」、「医療・医学の質の維持・向上」の三つの重要な課題にしっかりと取り組むことが重要です。日本医師会は、厚生労働省から指定を受けた医療機関勤務環境評価センターの業務を中心に医療機関及び勤務医の先生方を支援して参ります。
 医療DXに関しては、日本医師会が目指す「国民・患者の皆様への安心・安全でより質の高い医療提供」と「医療現場の負担軽減」の実現に資するものでなければなりません。政府に対しては、サイバーセキュリティ対策も含めた、医療DXに掛かるコストに対する公的支援の拡充、並びに現場の負担軽減に向けた取り組みと情報発信を引き続き求めて参ります。
 新しい年が皆様にとって充実した幸多き年となりますことを祈念申し上げ、年頭に当たってのごあいさつといたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

全日病ニュース2024年1月1日・15日合併号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] Untitled

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2007/070101.pdf

    2012/03/07 ... 2007年 年頭所感. 日本医師会長 唐澤祥人. 明けましておめでとうございます。 ... 参議院議員 武見敬三. 全日本病院協会の皆さま、 明けましておめでとう.

本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。