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第３期がん基本計画の進め方を議論

【厚労省・がん対策推進協議会】評価指標の検討を進める

　厚生労働省のがん対策推進協議会は６月27日、第３期がん対策推進基本計画の今後の進め方などについて議論した。新しい会長に静岡県立静岡がんセンターの山口建総長を選んだ。
　第３期基本計画は、３月に閣議決定された。全体目標を「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんの克復をめざす」とし、①科学的根拠に基づくがん予防・がん検診の充実②患者本位のがん医療の実現③尊厳を持って安心して暮らせる社会─の３項目をかかげている。
　今後、３つのステージに分けて協議会を進めていく。まず、第３期基本計画の評価指標を議論・決定し、研究班によって測定を行う。次に、医療計画・介護保険事業計画を踏まえつつ、評価指標をもとに議論して中間評価の報告書を公表する。最後のステージでは、中間評価を反映して、第４期基本計画の作成を議論し、2023年ごろに第４期基本計画をスタートするというスケジュールを描く。
　がん検診や緩和ケア、がん診療連携拠点病院およびがん研究10カ年戦略の見直しなどの個別施策は、検討事項に対応した検討会で議論する。次回の会合から具体的な議論を開始する。
　加藤勝信厚生労働大臣は冒頭挨拶で、「第３期計画では、希少がん、難治がん、小児・AYA（思春期と若年成人）のがん医療の充実やがんゲノム医療中核拠点病院の整備を取り上げた。現在、望まない受動喫煙を防ぐための法改正の議論が、国会で行われている。新しい課題に取り組むため、議論をお願いしたい」と述べた。