全日病ニュース

健保法等一部改正案が国会で審議中

【参議院厚労委】星議員がかかりつけ医の制度整備で質疑

　かかりつけ医機能の制度整備などが盛り込まれている健康保険法等一部改正法案が国会で審議されている。４月12日の衆厚労委、13日の衆院本会議で、自由民主党・公明党・国民民主党の賛成多数で可決、参院に送付された。
　４月19日には参議院での審議を開始。４月20日の参厚労委では、全日病理事の星北斗・自民参院議員が質問した。
　この中で、かかりつけ医機能の制度整備では、医療機関の管理者が省令で定めるかかりつけ医機能などを都道府県に報告することが義務化される。都道府県は、かかりつけ医機能の報告に基づき、地域での協議の仕組みを構築し、地域で不足するかかりつけ医機能などの協議を踏まえて、医療・介護の各種計画に反映することになっている。
　星議員は、「（かかりつけ医機能の制度整備の）最初の地点が報告制度ということになる。報告の義務違反には罰則もあり、医療機関の管理者が報告しやすい環境整備が大変重要になる」と指摘した。
　これに対して、厚労省榎本医政局長は、「都道府県の報告命令に、かかりつけ医機能対象医療機関が応じなかった場合は、過料を課すことができる規定となっている。義務履行を課す仕組みは、病床機能報告制度や外来機能報告制度と同様であり、報告対象医療機関は有識者会議の議論を経て、省令に明確に規定する。報告では、医療機関から協力を頂く必要があり、関係団体等を通じて、丁寧に周知したい」と回答した。
　また、星議員は、医療計画や総合確保方針をはじめ都道府県が作成する計画が膨大で「計画疲れ」が起きていると指摘。計画の整理統合を主張した。
　加藤勝信厚労相は、「地方からも意見を頂いている。好事例も集めつつ重複部分を整理し、一体的に計画を策定する取組みを推進したい」と回答した。