全日病ニュース

全日病ニュース

全日病 AMAT初の出動訓練を兼ねた病院防災訓練を実施

全日病
AMAT初の出動訓練を兼ねた病院防災訓練を実施

 全日病の救急・防災委員会は2月22日に、AMATとして初の出動訓練を兼ねた病院防災訓練を実施した。
 医療法人伯鳳会グループ暁明館病院の新病院と旧病院(いずれも大阪府)を被災現場に想定、同グループの赤穂中央病院(兵庫県)と白鬚橋病院(東京都)に加え、グループ外から加納総合病院(大阪府)が参加した。
 「大阪湾沖を震源とする震度6強の地震が発生。免震対応の新病院は死傷者なく、ライフラインも使用可能だが、リハビリ病棟の旧病院(入院患者数48人)は倒壊し、患者44人が自力脱出できたものの、他患者は瓦礫の下に埋もれている模様」というのが状況設定。
 新病院はAMATを1チーム旧病院へ送って救出にあたる一方で、全日病に支援を要請。これを受けて全日病は赤穂中央病院と加納総合病院にAMATの派遣を要請し、両病院よりチームが出動。新病院にAMAT活動拠点本部を置いて新病院と合同で救援活動にあたる、というのが訓練活動のシナリオ。
 大阪市消防局此花消防署のレスキュー隊と消防隊も加わり、①病院災害対策マニュアルに沿った大阪暁明館病院の訓練、②大阪暁明館病院と此花消防署の合同防災訓練、③AMAT活動要領に基づいたAMAT隊の活動を検証する実動訓練からなる、病院防災の総合的合同訓練として取り組まれた。
 訓練には病院側から事務職を含め約170名が参加。傷病者のトリアージ、救急治療、患者移送などに加え、此花消防隊はがれきの下に埋もれた被災者の救出活動も行なった。