全日病ニュース

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民間議員が重症化予防等の産業化へ規制・制度の改革を提唱

【経済財政諮問会議】

民間議員が重症化予防等の産業化へ規制・制度の改革を提唱

 3月11日の経済財政諮問会議で、民間議員4人は「公的分野の産業化に向けて―公共サービス成長戦略」と題した提案を行ない、社会保障と地方行政の分野に多様な経営主体の参入を促すために、各種の規制改革に加えて、診療報酬、介護報酬、保険料、補助金制度、地方交付税制度などインセンティブにかかわる制度改革を進めるべきと主張した。
 その1つとして、糖尿病等慢性疾患の重症化を予防するプログラムをあげ、民間企業と医療機関や保険者がパートナーを組んで健康管理サービスを提供する事業をあげ、民間資本が入ることによって新たな事業機会をつくるビジネスモデルを創出。
 高齢者支援負担金を軽減する保険者努力支援制度や加入者の保険料を低減させる健康ポイントなど保険者の取り組み意欲を高める施策の活用によって、医療分野の有資格者をビジネスに取り込んだシステムの普及を図り、予防と健康分野の産業化を進めるべきであると提唱。ビジネスモデルとして、呉市国民健康保険が2010年度から実施している、保健事業をあげた。