全日病ニュース

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レセプト情報等データベースの取扱いを整理

レセプト情報等データベースの取扱いを整理

レセプト情報等有識者会議

 厚労省は「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」(山本隆一座長)を3月16日に開き、調査や研究に使うレセプト情報等データベースの取扱いを整理。①社会医療診療行為別統計②基本データセット③オンラインリサーチセンター─ に関し、厚労省の提案が概ね了承された。
 社会医療診療行為別統計は、かつては抽出調査で、レセプトの全数調査がなかった時期の診療行為の内容を知るための重要資料だった。現在はレセプト情報等データベースを活用し、全数調査を可能にしている。今回、統計情報部による他部局へのデータ提供で、特別集計を行うことをガイドラインに明記するとともに、定期的に保険局・有識者会議に報告することを決めた。基本データセットは、レセプトデータを大幅に加工したもので、それ程厳しくないセキュリティ水準で、研究テーマに合わせ、入院・外来・疾患別などの情報を分析できるデータセット。2014年3月で2件の提供があった。データセットには「C」「D」があり、「D」からは、患者の入院エピソードの詳細が把握でき、情報漏洩した場合の影響が大きい。委員から今後データ活用が増えることをふまえ、慎重な検討の必要性が指摘された。このため「もう少し整理する」ことにした。
 オンサイトリサーチセンターは、昨年12月に東京大学、今年2月に京都大学に設置した。「利用の前後に厳格な審査を行う」ことで、オンサイト内では一定の自由を確保することを了承した。

訃報
 全日本病院協会顧問の太田舜二氏が2016年1月に逝去された。
 太田顧問は1986年度に理事に就任。1989年度から90年度まで参与、91年度から92年度まで理事、93年度から96年度まで常任理事を務めた後、99年度より顧問を務めるなど、永きにわたり全日病の発展に貢献した。

 

全日病ニュース2016年4月1日号 HTML版

 

 

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