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東日本大震災に伴う被災地特例で福島がゼロ件に

東日本大震災に伴う被災地特例で福島がゼロ件に

【中医協総会】国内初の遺伝子治療薬を承認

厚生労働省は8月28日の中医協総会(田辺国昭会長)に、東日本大震災に伴う被災地特例措置の利用で、福島がゼロ件になり、残りが3医療機関になったことを示した。現在の特例措置の期限は2020年3月末となっている。新規は基本的に認めないとの取扱いであるため、福島県での被災地特例は来年度末に終了する見通しだ。
 現在の利用は3件(2019年7月時点)で、岩手県が1件、宮城県が2件。岩手の1件は歯科診療所で、仮設の建物で保険診療を行うことのできる特例を利用している。宮城の2件はいずれも病院で、医療法上の許可病床数を超えて患者を入院させることのできる特例を利用している。
 一方、平成30年7月豪雨による被災に伴う特例措置は、7医療機関(岡山4件、広島1件、愛媛2件)の実績があったが、2019年7月時点で利用はゼロ件となった。2019年9月30日までの期限であったが、期限を待たずに終了することになる。
 同日の中医協は、国内初の遺伝子治療薬となるコラテジェン筋注用4㎎(アンジェス)を承認した。効能・効果は、慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症およびバージャー病)で、標準的な薬物治療の効果が不十分で血行再建術の施行が困難な場合に限定した。
 原価計算方式で算定し、算定薬価は一瓶60万360円、予測投与患者数は年間992人で販売額は12億円にとどまると推計している。日本企業が開発し、日本が最初に承認を受けた医薬品となる。収載予定日は9月4日。

 

全日病ニュース2019年9月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 全日病ニュース・紙面PDF(2017年9月1日号)

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2017/170901.pdf

    2017年9月1日 ... 東日本大震災に伴う被災地特例の利. 用件数は、7月 ... は求めてない。 国内初の脊髄
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  • [2] 費用対効果評価の本格的な議論始まる|第924回/2018年9月1日号 ...

    https://www.ajha.or.jp/news/pickup/20180901/news03.html

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