全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2019年)第954回/2019年12月15日号医薬品・医療機器の先駆け審査制度の進捗状況を質問

医薬品・医療機器の先駆け審査制度の進捗状況を質問

医薬品・医療機器の先駆け審査制度の進捗状況を質問

安藤副会長が医薬品医療機器法改正で国会質問

 全日病の安藤高夫副会長(衆議院議員、自民党)は11月6日の衆院厚生労働委員会で、医薬品医療機器法改正案について質問した。
 改正案は、国民のニーズに応える優れた医薬品・医療機器を安全・迅速・効率的に提供することを目的とし、医薬品、医療機器の承認における先駆け審査指定制度の法制化などを内容とする。
 安藤副会長は、現在、試行の段階にある先駆け審査指定制度の進捗状況を質問した。答弁した厚生労働省の樽見英樹医薬・生活衛生局長は、医薬品、医療機器、再生医療製品を合わせて42品目が指定され、8品目が承認されていることを明らかにした。今回の改正で法制化されることにより、開発の予見性が向上するとともに、対象品目数の拡大に向けて、医薬品医療機器総合機構の体制強化を図る。
 また、地域における薬剤師・薬局の役割についての質問に対しては、がんなど高度の薬学的管理が必要な患者が外来で治療を受ける機会が増えてくることから、薬剤師・薬局が地域包括ケアシステムの一員として適切な薬物療法を提供する役割が重要であるとし、地域連携薬局および専門医療機関連携薬局を位置づけ、薬局の機能が患者にわかるように都道府県による認定制度を創設すると説明した。この他、安藤副会長からは、病院薬剤師と薬局薬剤師との格差の問題、災害時を含めたトレイサビリティ向上に向けての取組みなどについても質問があった。

 

全日病ニュース2019年12月15日号 HTML版