全日病ニュース

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臨床研究医コースを周知し募集

臨床研究医コースを周知し募集

【日本専門医機構】神野理事は総合診療検討委員会副委員長

 日本専門医機構の寺本民生理事長は7月20日、厚生労働省の医師専門研修部会で、「臨床研究医コース」が認められたことを報告した。寺本理事長は、「研究医不足が深刻と聞いており、早急に開始したい」と9月の募集に向け、専攻医に周知する方針を示した。
 一方で、「臨床研究医コースを選んで、途中でやめてしまうことはギルティだ。その場合は、その基本領域学会、施設にペナルティを与える」と述べ、「シーリング逃れ」を防ぎ、離脱には定数削減で応じることを強調した。
 2021年度の定員は40名だが、「少ない」との意見があり、今後増やしていきたいとの意向も示された。
 また、全日病副会長の神野正博理事が、総合診療専門医検討委員会(羽鳥裕委員長)の副委員長に就任することが報告された。副委員長は3名で、他2名は有賀徹・労働者健康安全機構理事長と生坂政臣・千葉大学医学部附属病院総合診療科長となっている。
 地域医療への貢献が期待されながら、専攻医数が伸び悩んでいる総合診療科も、来年度には認定医が出てくる。寺本理事長は、「やらなければならないことが山積しており、体制を固めたい」と説明した。また、他の基本診療領域では来年度に、「大量に更新が行われる」ため、専門医認定・更新委員会(大川淳委員長)の役割が重要になるとの考えも示された。

 

全日病ニュース2020年8月1日号 HTML版