全日病ニュース

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ホーム全日病ニュース(2021年)第979回/2021年2月1日号1次募集とあわせ9,099人の専攻医が2次募集で内定

1次募集とあわせ9,099人の専攻医が2次募集で内定

1次募集とあわせ9,099人の専攻医が2次募集で内定

【日本専門医機構】最終調整では135人が応募

 日本専門医機構の寺本民生理事が1月18日に会見を行い、第2次募集までの2020年度の専攻医の募集状況を報告した。昨年12月に第1次募集が終了しており、2次募集の結果が1月5日に決まった。2次募集では682名の採用が決まり、1次募集とあわせ9,099人が内定しているという。
 今後、最終調整を行い、今回の募集が完了する。最終調整では135名が応募しており、別のプログラムに移動する専攻医も考慮に入れると、9,100人プラス数十名となる見込みだ。
 臨床研修を終えた医師の9割以上が専門医を志向する状況のなか、寺本理事長は、地域医療への影響について、「診療科の状況を注視する必要がある」と指摘。今回は「外科が少し増えたが、全体としてはこれまでどおり。地域医療を考える上で重要な総合診療も、前回と変わりなく200人程度となっている」と述べた。
 また、2021年度は、日本専門医機構の下での専門医研修が4年目を迎えるため、新たな専門医が誕生していくことになる。寺本理事長は、2021年度の課題として、2021年度応募の選考の際のシーリングなどに加え、サブスペシャルティや専門医認定の更新の問題をあげた。
 コロナの感染が拡大し、緊急事態宣言の下で専門医研修が行われていることについては、「特に内科などで、『プログラムのローテーションがスムーズに行われていない』、『本来の研修ができていない』といった声があがっている。それぞれの現場で柔軟に対応してもらうということで、やむを得ない」と述べた。

 

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