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ホーム全日病ニュース(2023年)第1027回/2023年3月1日号厚労省が特定保険医療材料の保険償還価格を訂正

厚労省が特定保険医療材料の保険償還価格を訂正

厚労省が特定保険医療材料の保険償還価格を訂正

【中医協総会】すでに販売後の「Niti-S EUS-BD」も訂正

 厚生労働省は2月15日、特定保険医療材料の保険償還価格を訂正したことを中医協総会に報告した。保険償還価格が間違っていたのは、経消化管胆道ドレナージステントの「Niti-S EUSBD」、髄内釘の「メディカーボ・ヒップネイル ネイル」、横止めスクリューの「メディカーボ・ヒップネイル ラグスクリュー」の3製品。特に、「Niti-SEUS-BD」については、すでに販売されている。厚労省は1月31日付けで事務連絡を発出しており、医療機関や審査支払機関に周知している。
 「Niti-S EUS-BD」は「290,000円」を「289,000円」、「メディカーボ・ヒップネイル ネイル」は「162,000円」を「159,000円」、「メディカーボ・ヒップネイル ラグスクリュー」は「36,600円」を「38,100円」に訂正した。厚労省は、事案発生の理由として、「2022年12月1日に保険適用を行う2製品3品目について、類似機能区分比較方式での補正計算を行う計算過程において、正しい計算式に基づいた補正加算率により加算すべきところを補正する前の加算率で加算していた」と説明した。
 その上で、再発防止策として、「計算過程において、複数の独立したチェック体制とする」との考えを示した。
 また、同日の中医協総会では、医療機器の保険適用について、区分C2(新機能・新技術)の「Cellex ECP システム」(ヴォーパル・テクノロジーズ株式会社)を了承した。主な使用目的は、ステロイド抵抗性または不耐容の慢性移植片対宿主病に対する体外フォトフェレーシス(ECP)治療としている。
 保険償還価格は189,000円で原価計算方式により算定した。市場性加算(Ⅰ)10%がついており、2023年3月収載予定となっている。
 そのほか、先進医療会議からは、先進医療Bの科学的評価結果が報告された。「高密度焦点式超音波療法を用いた前立腺癌局所療法」(申請医療機関=東海大学医学部付属病院)が「適」とされ、認められた。
 適応症は「MRI-経直腸的超音波画像融合画像ガイド下前立腺標的生検、および経会陰式系統的12カ所生検により前立腺内部における癌局在診断が行われた限局性前立腺癌症例」で、用いる医薬品は「ソナブレート500(タカイ医科工業)。保険給付されない費用は67万円、保険給付される費用は23万2千円、一部負担金は10万円となっている。

 

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