全日病ニュース

広島学会のプログラムが確定
４つの特別講演と７つの学会企画、14の委員会企画

【第64回全日本病院学会 in 広島】10月14・15日に広島で開催

　第64回全日本病院学会in広島の開催概要や主なプログラムが確定した。４頁の大田泰正学会長へのインタビューの説明にあるように、広島学会では、４つの特別講演、７つの学会企画がある。全日病の14の委員会もそれぞれのテーマで企画を立てている。下記に主なプログラムの時間や場所を記載した。学会ホームページに、詳しく内容が紹介されている。
　学会のテーマは「未来の子どもたちへ～脱高齢ニッポン！～」である。医療制度を含む社会保障制度の議論はともすれば、世代間闘争につながりかねない。しかし、まだ生まれていない子どもたちのためにも、お互いを配慮した真の意味での全世代型の社会保障が求められている。大田学会長が、学会テーマについて講演する。
　学会企画については、最近の医療を取り巻く情勢を踏まえ、バランスを取ったテーマをそろえている。
　学会企画１の「Web3.0時代の病院」では、病院経営が医療DXへの対応により大きく変革する可能性があることが示されるはずである。学会企画２「地域包括ケアにおける超高齢者の救急搬送とACP」は、2024年度診療報酬改定の議論でも焦点となっており、まさに民間中小病院が主役となるテーマだ。学会企画３「未来につなげる事業承継と地域活性化」について、大田学会長は「シンプルだが永遠のテーマ」と述べる。学会企画４「すみいの部屋 ～ここでしか言えない話、聞けない話」では、浜脇澄伊・浜脇整形外科病院理事長が全日病の会長・副会長から引き出す話に期待が集まる。
　学会企画５「ヤングフォーラム・リターンズ‼」は、有名病院の若手経営者が登壇する。学会企画６「医療情報管理の要諦-COVID-19の失敗を繰り返さないために」では、新型コロナについて一つの節目となる議論が行われる。最後の学会企画７「地域医療構想と民間病院～集約と分散」では、行政、有識者、民間病院の代表が、「外せないテーマ」（大田学会長）である地域医療構想について、人口減少社会において持続可能な地域の病院の医療機能や病床数のあり方が議論される。
　10月13日の学会前夜には、通常の学会長招宴とは別に、サイドイベントとして、マネジメント部会と看護部会を開催することも今回の特徴だ。マネジメント部会では、病院経営・管理業務に従事されている職員向けに、今泉嘉久・プラス株式会社代表取締役会長が「変化を創る経営」をテーマに講演する。看護部会では、看護職向けに、永井則子・有限会社ビジネスブレーン代表取締役が「看護師と看護補助者のさらなる協働～困りごとと解決のヒント」をテーマに講演する。講演終了後には、懇親会が予定されている。

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