全日病ニュース

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一般社団日本専門医機構が発足。四病協は後日に社員参加

一般社団日本専門医機構が発足。
四病協は後日に社員参加

【新たな専門医制度】
2017年より後期研修を開始、20~21年に最初の認定

 

 専門医を統一的基準で認定するなど医療界として自律的に営む新たな専門医制度を担う第3者機関「日本専門医機構」が5月7日に発足した。一般社団法人として設立登記を終えた。
 一方、85学会の加盟を得て、これまでの専門医制度を担ってきた社団法人日本専門医制評価・認定機構は、5月8日の社員総会で解散と残余財産の「日本専門医機構」への寄付を決議、前身の学会認定医制協議会から33年にわたる幕を閉じた。
 「日本専門医機構」の設立時社員は日本医学会連合、日本医師会、全国医学部長病院長会議の3団体。今後、四病院団体協議会、公益財団法人医療研修推進団体、公益財団法人医学教育振興財団、そして、19分野からなる基本領域専門医の各代表者が社員として参画する予定だ。
 「日本専門医機構」の理事は22人。理事長には、日本専門医制評価・認定機構の理事長を務めた池田康夫氏(早稲田大学特命教授)が選ばれた。四病協からは末永裕之日本病院会副会長が理事に就いた。
 委員会は総務、広報、財務委員会の常設が決まっているが、それ以外の体制は今後協議していくという。
 基本領域専門医のうち、総合診療専門医については2014年度中に制度の骨格が固められる予定だ。
 新しい専門医制度は、①2014年から15年にかけて専門医認定・更新基準および研修プログラム・研修施設整備指針にもとづく研修プログラムを策定、16年に臨床研修医(2年次)に対する研修プログラムを提示、17年より新制度による後期研修を始め、20年から21年にかけて新専門医の認定を行なう、というタイムテーブルで準備が進められている。