全日病ニュース

ACPと緊急時の事前指示書の見本をホームページに掲載

　全日病は、ACPおよび緊急時の事前指示書の見本を作成し、１月25日にホームページに掲載した。2018年度の診療報酬・介護報酬改定で終末期においてガイドラインを踏まえた対応が複数の項目で算定要件となり、各病院ではACPを踏まえた対応が求められている。
　ACP（Advance Care Planning）とは、患者が将来、自分の考えを伝えられなくなった時に備えて、これから受ける医療やケアについて、患者の考えを家族や医療従事者に明らかにして、文書に残す手順を指す。
　全日病のホームページでは、ACPを踏まえた手順を踏むための書類として、ACPの手引きやACPチェックシートを掲載したほか、参考資料としてポスターやACP簡易ガイダンスを紹介している。
　また、緊急蘇生処置を行うかについて、あらかじめ希望を伺っておくための書類として、「重症時・急変時の治療方針確認書」を掲載している。治療方針確認書の表面には、蘇生術の説明があり、裏面は重症時・急変時に治療方針の希望を確認して署名を頂く書式となっている（変更可能）。
　これらの書類は、見本として掲載しているものであり、各病院で適宜改変してご利用いただきたい。各種見本は、全日病のホームページから、「主張・要望・調査報告」→「調査報告」→「その他調査報告」のリンクの後に、掲載されている。