全日病ニュース

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特定行為看護師で負担軽減

特定行為看護師で負担軽減

 厚生労働省は11月20日の医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会(永井良三座長)に、2019年度厚労科学研究費補助金による「看護師の特定行為の研修修了者の活用に際しての方策に関する研究」(真田弘美研究代表者)の中間報告を示した。
 特定機能病院(500床以上)の心臓血管外科に2名の特定行為修了者を配置した結果、2年後の医師の年間平均勤務時間が2,391時間から1,945時間まで短縮したとの結果が示された。ただ、他の業務見直しも実施しており、特定行為研修修了者配置の効果のみとは判断できない。
 二次救急拠点病院(148床)に特定行為研修修了者3名を配置した2年後の結果では、◇医師による平均指示回数が週692回から200回に減少◇19時以降の医師の平均指示回数が月77回から21回に減少◇病棟看護師の月平均残業時間が402時間から233時間に減少─との改善が示されている。

 

全日病ニュース2019年12月1日号 HTML版