全日病ニュース

全日病ニュース

病院の耐震化率が77.3%に

病院の耐震化率が77.3%に

【厚労省】年度末80%の目標には至らず

 厚生労働省は7月20日、病院の耐震改修状況調査の結果を発表した。2020年の病院の耐震化率は77.3%で、2019年度の76.0%から1.3ポイント上昇した。このうち、地震発生時の医療拠点となる災害拠点病院・救命救急センターの耐震化率は93.6 % で、2019年度の92.4%から1.2ポイント上昇した。
 政府の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」(2018年12月14日閣議決定)では、2020年度末までに病院全体の耐震化率を80%とする目標を定めている。今回の調査は2020年10月に実施したものだが、都道府県の回答では、2020年度末の見込みは全国で77.5%。目標の達成は厳しい。なお、災害拠点病院・救命救急センターの耐震化率は2018年度までに89.0%が目標となっており、達成している。
 2020年度末の見込みを都道府県別にみると、耐震化率が80%に到達しているのは、青森県の80.9%、宮城県の89.7%、秋田県の80.3%、山形県の89.6%、茨城県の80.5%、群馬県の85.2%、埼玉県の81.3%、新潟県の81.6%、富山県の88.7%、石川県の80.4%、福井県の83.6%、山梨県の85.0%、静岡県の91.8%、三重県の80.6%、滋賀県の89.5%、奈良県の82.9%、鳥取県の83.7%、大分県の86.9%、宮崎県の81.0%、沖縄県の82.2%となっている。

 

全日病ニュース2021年8月1日号 HTML版