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厚生労働大臣に加藤勝信氏

厚生労働大臣に加藤勝信氏

【第二次岸田内閣】副大臣には羽生田俊氏、伊佐進一氏

 岸田文雄内閣総理大臣は8月10日に内閣改造を行い、第二次岸田内閣を組閣した。厚生労働大臣には、加藤勝信・前自民党社会保障制度調査会長が就任した。加藤氏の厚労相就任は3回目、2020年9月には内閣官房長官も経験している。自民党では、2018年に総務会長を担った。
 また、厚生労働副大臣には、元日本医師会副会長で自民党の羽生田俊氏、公明党の伊佐進一氏、厚生労働大臣政務官には、元日本薬剤師連盟副会長で自民党の本田顕子氏、診療放射線技師で自民党の畦元将吾氏が就任している。
 加藤厚労相は同日、厚労省で就任あいさつを行い、「厚労省は、国民の生活、暮らしに密着する、重たい、責任のある仕事を担っている。3回目の就任だが、状況というものも変わっており、その重責は1回目、2回目と何ら変わっていない。初心に立ち戻って、目の前の仕事にしっかりと取り組みたい」と述べた。
 また、岸田首相からは5点の指示を受けたと報告した。具体的には、まずは新型コロナへの当面の対応として、医療提供体制から予防、発見から早期治療の流れをしっかりと進めていくことをあげた。対策の段階的な見直しを行い、「1日も早い社会経済活動の正常化を目指す」とした。
 2点目は、次の感染症危機に備える観点から、「日本版CDCの創設や医療機関との協定の法定化など、感染の初期段階から迅速・効果的に対策を講じるための司令塔機能の強化、保健・医療提供体制の構築を進めること」をあげ、3点目は、「全世代型社会保障の構築のため、男女ともに仕事と子育てを両立できる環境整備を行う、勤労者皆保険の実現・働き方に中立的な社会保障制度の構築、医療・介護提供体制の改革、そしてさらには保育、介護などの現場で働く人々の処遇改善等に取り組むこと」をあげた。
 4点目は、「希望出生率1.8を目指し、誰もが結婚や出産の希望を叶えることができる社会づくりを進めること。安心して子どもを産み育てられる環境を整備すること」、5点目は、「同一労働・同一賃金、長時間労働の是正、中途採用あるいは経験者採用の抜本拡大などの働き方改革を推進すること」であるとした。
 四病院団体協議会も8月15日付けで就任に際してのコメントを発表。「我々が考える最適な医療提供体制を実現できる厚生労働大臣として期待している。また、コロナ対応や診療報酬改定、医師の働き方改革など我々が直面している諸課題に対して、あるべき姿の方向性を示しながら、次世代まで最適な政策を堅持していただけると考えている。益々の期待を寄せるとともに、できる限りの協力をしていく」と伝えた。

【加藤勝信氏のプロフィール】
 1955年生まれ。1979年東京大学経済学部卒。同年大蔵省入省。2003年衆議院議員初当選。2015年国務大臣(一億総活躍担当、女性活躍担当、再チャレンジ担当、拉致問題担当、国土強靭化担当)、2017年厚生労働大臣・働き方改革担当、拉致問題担当、2019年厚生労働大臣、働き方改革担当。

 

全日病ニュース2022年9月1日号 HTML版

 

 

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