全日病ニュース

全日病ニュース

四病協賀詞交歓会 西澤会長が介護報酬のマイナス改定率を批判

四病協賀詞交歓会
西澤会長が介護報酬のマイナス改定率を批判

 「平成27年四病院団体協議会賀詞交歓会(新年の集い)」が1月15日に、東京のホテルオークラ東京で開催され、国会議員86人(代理を含む)、厚労省等省庁39人など、729人が参加した。
 四病協の担当団体として挨拶した全日病の西澤寛俊会長は、「社会保障が充実しなければ国民も幸福になれない。我々はその基盤を護っていきたい。そういう意味からは、我々病院団体も、2025年に向けた改革には積極的に取り組んでいきたいと考えている」と、四病協が一体改革を議論していく上での視点を明らかにした。
 だが、一転して、1月11日の閣僚折衝で決まった2015年度介護報酬の改定率に言及、「そうであるならば、今回の改定率は一体なんなのか。これでは(医療と介護の市場拡大に支えられる)経済成長は期待できない」とマイナス改定を強く批判。
 「このことは、四病協の各会長からも必ず触れてほしいと言われている」と述べ、介護報酬改定率に対する不満は四病協の総意であることを強調した。
 一方、塩崎恭久厚生労働大臣は、「初めて医療のビジョンをつくることになった」など、祝辞の大半を地域医療構想と医療提供体制改革の意義に費やし、介護報酬改定へは言及することなく祝辞を終えた。