全日病ニュース

全日病ニュース

日病協 診療所がない地域の大病院は「定額負担」から外すことを提案

日病協
診療所がない地域の大病院は「定額負担」から外すことを提案

 4月24日の日病協代表者会議は、厚労省が募集している「選定療養として導入すべき事例等の提案・意見」を介して、選定療養に追加すべき4 項目を提案することを決めた。4項目の1つに、紹介状なしに大病院を受診した外来患者の定額負担制度において、「地域に診療所がなく、紹介状なしの外来患者を受け入れざるを得ない大病院の診療科」は対象外にすることが盛り込まれた。
 選定療養に関する「提案・意見」は、「学会などを通じ、定期的に選定療養として導入すべき事例を把握する仕組み構築する」とした閣議決定(14年6月)を受けた1月の中医協総会で、「国民の提案や意見を募集するとともに学会や医療関係団体からも意見を聞く取り組みを開始する」ことが決まったもの。
 寄せられた提案は中医協で採用の可否を議論することになる。
 日病協があげた選定療養に追加すべき事項は以下のとおり。
(1)地域に診療所がなく、紹介状なしの外来患者を受け入れざるを得ない大病院の診療科について、「新たな定額別途負担」に除外事例を導入する。
(2)入院患者が他院を受診する場合の病院間の患者移送などに自院救急車等車両での送迎費と医師・看護師が同乗した場合の費用等を選定療養とする。
(3)ヘリコバクターピロリの3次除菌を選定療養とする。
(4)患者の不安を軽減する必要がある場合に実施された腫瘍マーカーについて、選定療養の範囲を、PSAやCA19-9などに拡大する。