全日病ニュース

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中医協総会 長期処方の是非を議論することで支払・診療両側が一致

中医協総会
長期処方の是非を議論することで支払・診療両側が一致

薬剤の長期処方に関して、4月8日の中医協総会で、診療側の中川委員(日医副会長)は「私は長期処方を許してきたことの反省期に入っているのではないかと思っている。大病院における90日処方というのは異常ではないか」という認識を示した。
 「外来医療」をテーマに2016年度改定に向けた課題の確認を行なう中、事務局(厚労省保険局医療課)が示した資料に「残薬による薬剤費のムダは約29億円」との推定データがあり、「残薬」への対応が重要な課題となっていることが浮き彫りとなったことから交わされた議論で、前出意見が示された。
 中川委員は2010年の日医調査によると「長期投与によって病期の発見が遅れたという事例がある」と指摘。次期改定に向けて重要な論点とすることを求めた。
 これを受け、支払側の白川委員(健保連副会長)は「処方期間を議論することに賛成」と述べ、今後、長期投与の是非を議論することに合意した。