全日病ニュース

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審査の効率化とデータ活用でWGを設置

審査の効率化とデータ活用でWGを設置

【厚労省・有識者会議】
審査支払機関のデータ活用を議論

 社会保険診療報酬支払基金(支払基金)の見直しなどを協議している厚生労働省の「データヘルス時代の質の高い医療の実現に向けた有識者検討会」(西村周三座長)は7月8日、当面の検討事項を了承した。審査の効率化とデータ活用の課題について、2つのワーキンググループ(WG)を設置し、集中的に議論することを決めた。秋以降、WG の検討結果を踏まえ、具体的な組織体制も含め、審査支払機関のあり方を協議する。
  有識者会議は、規制改革会議の健康・医療WG の指摘を受け、4月にスタート。同WG は、診療報酬の審査について「現行の支払基金を前提とした組織・体制の見直しではなく、ゼロベースで見直す」と提案。これを踏まえ、有識者会議は、審査・支払や組織のあり方だけでなく、データヘルスの推進など保険者機能を強化する新たなサービス、ICT とビッグデータを活用した医療の質についても議論している。
 今回、西村座長からこれまでの議論を踏まえて当面検討すべき事項と進め方について考え方が示された。
 検討事項は、①審査の効率化と審査における不合理な差異の解消②医療・介護のサービスの質を高めるためのデータ活用―の2点で、それぞれWGを設置して議論する。
 審査の効率化については、コンピュータチェックと職員の審査の役割分担の見直し、コンピュータチェックにおけるAI の活用などを検討する。不合理な差異の解消では、審査支払機関間や地域間の審査の差異の見える化など。
 データ活用については、保険者機能や地域包括ケアの推進のための審査支払機関のデータ活用、データ活用を進める上での審査支払機関の役割などを議論していく方針だ。

 

全日病ニュース2016年8月1日号 HTML版

 

 

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  • [1] 審査・支払の抜本的な見直しを協議|第872回/2016年6月1日号 ...

    http://www.ajha.or.jp/news/pickup/20160601/news12.html

    2016年6月1日 ... 規制改革会議の健康・医療WGは診療報酬の審査について「現行の支払基金を前提と
    した組織・体制の見直しでは ... 厚労省の有識者検討会は、支払基金や国保連合会の
    審査支払や組織のあり方だけでなく、データヘルスの推進など保険者機能を強化する
    新たなサービス、ICTとビッグデータ活用した医療の質の問題も議論する。 ... 新たな
    サービスでは、データヘルスの推進や韓国のHIRA(健康保険審査評価院)をモデルと
    した医療機関の質の評価や審査・分析ソフトウエアの開発などを検討する。

  • [2] データ活用して地域医療構想の検討求める 第4回定時総会を開催 一致 ...

    http://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2016/160701.pdf

    2016年8月6日 ... 計画の一部であり様々なデータ活用. しながら、 ..... 機関に伝える。 ④支援団体や
    医療機関の研修の充実、. 優良事例の共有。 ⑤センターが医療機関の同意を得て、.
    院内調査 ..... する意見が診療・支払双方からあった。 診療側の ... 療養を審査する
    手続きを整理した。ま. た、患者が ...... 供に関する有識者会議」の報告があり、.

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