全日病ニュース

全日病ニュース

国民への情報提供に向け先進事例をヒアリング

国民への情報提供に向け先進事例をヒアリング

【厚労省・人生の最終段階の医療に関する検討会】ACPの普及・啓発目指す

 厚生労働省の「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」(樋口範雄座長)は9月29日、国民への「人生の最終段階」の医療に関する情報提供や普及・啓発に向けた議論を行った。ACP(アドバンスケアプランニング)の全国的な普及など、地域の先進事例をヒアリングした。
 厚労省は地域の取り組みの実態調査の結果を示した。それによると、人生の最終段階の医療の普及・啓発を目的とした資料を「作成」または「作成中」の都道府県は約3割弱、市区町村では全体の約1割弱だった。また、厚労省は国民への意識調査を10月に実施し、12月に公表する予定だ。
 ヒアリングでは、◇自治体◇救急医療◇地域連携◇在宅医療の事例を聴取した。
 自治体の取り組みでは、人生の最終段階に望む医療を書いてもらう「わたしの想いをつなぐノート」を市職員が住民に手渡しする宮崎市の取り組みが紹介された。救急医療では、日本救急医学会・日本集中治療医学会・日本循環器学会の3学会合同のガイドラインが示された。全日病常任理事の木村厚委員は、ガイドラインが一定のプロセスを経た上で、人工呼吸器の取り外しなど治療の中止に言及していることに注目。全日病の終末期医療に関するガイドラインと一致していることを強調した。地域連携では、救急搬送時に本人の意思をQR コード化した「ふくろうシート」を参照できる松戸市の事例が示された。在宅医療では、福井市の在宅医療専門の診療所(オレンジホームケアクリニック)によるACP の実践事例の説明があった。

 

全日病ニュース2017年10月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 病院経営に必要な高齢医療従事者の活用ガイドライン

    https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/120310_1.pdf

    高齢医療従事者の. 活用ガイドライン. 病院経営. に必要な. 全日本病院協会. 社団.
    法人. 〒101-8378 東京都千代田区三崎町3−7−12 清話会ビル7階 ... 社団法人全日本
    病院協会 医療業高齢者雇用推進委員会(平成24年2月). 病院経営に必要な 高齢 ......
    救急医療を行う急性期病院では、医師の過酷. な労働環境が ...... ヒアリング調査の
    実施.

  • [2] 高額薬剤への対応でガイドラインを策定

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2016/160815.pdf

    2016年9月18日 ...ヒアリングで提出されるなど、高額. 薬剤が医療保険財政に .... な使用方法を定めた
    ガイドラインを作成するとともに、高額薬剤の医療保険制度. 上の取扱いを検討する。 .....
    2016年度診療報酬改定が救急医療を担. う医療機関にどのような ...

  • [3] 地域医療構想策定ガイドライン等について

    http://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2015/150402_20.pdf

    2015年3月31日 ... 地域医療構想策定ガイドライン、地域医療構想調整会議の設置・運営に関する事. 項等
    について .... 五事業(救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医 ....
    ミーティングやヒアリング等、様々な手法により、患者圃住民の意見を反.

本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。