全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2020年)第955回/2020年1月1・15日合併号「重症度、医療・看護必要度」のB項目を組み換えて評価

「重症度、医療・看護必要度」のB項目を組み換えて評価

「重症度、医療・看護必要度」のB項目を組み換えて評価

【中医協総会】「一連の入院」の取扱いは整理

 中医協(田辺国昭会長)は12月18日の総会で、医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組みを評価することや、救急搬送の受入れが多い病院にさらなる評価を設ける方向で合意した。タスク・シェアリング等の推進では、術中麻酔管理領域のパッケージ研修を修了した看護師の麻酔管理の評価を新設することが論点となった。書類作成・研修の合理化でもさらなる具体案が提示された。
 医療従事者の働き方改革への対応は、社会保障審議会の基本方針で、重要課題になった。12月17日の加藤勝信厚生労働大臣と麻生太郎財務大臣の折衝では、2020年度診療報酬改定の本体改定率が0.55%に決まり、うち0.08%は「救急病院における勤務医の働き方改革への特例的な対応」とされた。診療報酬での評価に難色を示してきた支払側も、ここに来て、態度を軟化させた。
 厚労省は、医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組みを評価するとの論点を示した。
 緊急的な取組みとは、医政局が2018年7月に通知したもので、◇労働時間管理◇36協定等の自己点検◇産業保健の仕組みの活用◇タスク・シフティングの推進◇女性医師等の支援◇医療機関の状況に応じた取組み─からなる。特例水準適用の病院が策定する医師労働時間短縮計画にも、これらの項目が盛り込まれることが想定され、一定の取組みに対する評価が設定されそうだ。
 救急搬送が多い病院には、さらなる評価を検討する。厚労省は実態から、「年間2千件以上」「年間1千件以上」の救急搬送を受け入れる病院を評価の基準とすることを示唆。ただ、全日病の猪口雄二委員は、「受入れ件数だけで、救急医療の実績は評価できない。地域の実情に応じ幅広い視点で、基準を設けるべき」と慎重な検討を求めた。

 

全日病ニュース2020年1月1・15日合併号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 全日病ニュース・紙面PDF(2019年1月1日・15日合併号)

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2019/190101.pdf

    ェアリング、タスク・シフティングやICTの活用を通じて業務の効率化に取. り組むと
    同時に、医療のかかり方について、国民の理解を求める努力も必要. になるでしょう。
    昨年10月には、学会長として第60回全日本病院学会in東京を開催し、素. 晴らしい
    シンポジスト ...

  • [2] ÿþM i c r o s o f t W o r d - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/medtourism/100702_report_ref.pdf

    2010年3月14日 ... 国の保険会社は支払いに難色を示すケースがあり、値切り交渉も平気でして来る。何度
    か交. 渉した末に満額支払ってもらったが、支払いまでに半年以上を要したケースがあっ
    た。健診. については、金額がそれほど大きくないため、未払い ...

  • [3] 2009年12月15日号 - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2009/091215.pdf

    変えることには難色を示している。し. かし、看護師不足の下で多くの病院が. やりくりに
    苦しんでいることも承知し. ている。日病協が ... なっている6項目について折衝。 足立
    政務官は、その席上で「事項要. 求については厚労省の中で財源を探し. ていただきたい
    」と ...

本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。