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ホーム全日病ニュース(2021年)第994回/2021年9月15日号コロナ禍での病院経営~持続可能へのチャレンジ~(岡山学会)

コロナ禍での病院経営~持続可能へのチャレンジ~(岡山学会)

コロナ禍での病院経営~持続可能へのチャレンジ~(岡山学会)

【第62回全日本病院学会in岡山】地域社会の中での病院のあり方を探る

 「第62回全日本病院学会in岡山」(佐能量雄学会長)は前号既報のとおり、8月21、22日の両日、完全オンライン方式で、「コロナ禍での病院経営~持続可能へのチャレンジ~」をテーマに開催された。新型コロナの感染拡大で1年延期となり、今回は来場とオンラインでの開催を予定していた。しかし、第5波により全国的に感染が急拡大し、岡山県にもまん延防止等重点措置が適用される事態に及び、現地での開催は行わないことになった。
 学会テーマは、「コロナ禍での病院経営」であり、佐能学会長は、「まさに新型コロナと戦う学会になった」と述べた。コロナ禍で病院がどのような影響を受け、どう対応しているのか。講演やシンポジウムで、さまざまな議論が行われた。たとえ、新型コロナの感染拡大が収束しても、高齢化・人口減少という病院が対峙しなければならない問題がある。副題にあるとおり、持続可能へのチャレンジとは、病院の持続可能性であるとともに、病院とともにある地域社会の持続可能性でもある。
 そのため、多くの医療者や識者が、地域社会の中にある病院のあり方を問い、病院という資源の活用方法についてさまざまな考え方を示した。初めての完全オンライン開催ということを含め、デジタル化の必要性も強調された。
 全日病ニュースでは、9月15日号と10月1日号の2回にわたり、岡山学会の主に第1会場での主要なプログラムを紹介する。また、各委員会企画についても、随時掲載していく。
 8月21日の第1日目では、開会式後、日本医師会の中川俊男会長が、「最近の医療情勢とその課題−新型コロナウイルス感染症対策に向けて−」をテーマに、厚生労働省の迫井正深医政局長が、「コロナ対応を踏まえた日本の医療のこれから」をテーマに講演した。
 シンポジウムでは、「アフターコロナ禍のグレート・リセット、新しい日本の医療を考える」と「コロナ禍・超少子高齢人口減少時代、持続可能へのチャレンジ!」をめぐり、活発な議論が行われた。
 また、「女性トップの考える、『地域の命を支えて街創り』と題して、女性病院経営者の2人の座長と4人のパネリストにより議論が行われた。
 佐能学会長は、「質向上・価値創造地域と共に─持続可能へのチャレンジ」のテーマで講演。大原記念倉敷中央医療機構の大原謙一郎会長、石井公認会計士事務所の石井孝宜所長、日本看護協会の福井トシ子会長らの講演もあった。
 22日の2日目では、「令和時代の医療 中小病院の生きる道」と「新型コロナ感染症との壮絶な闘いの検証と今後に向けての展開」のシンポジウムを開催。講演では、全国公私病院連盟の邉見公雄会長が、「生命輝かそう全日本病院学会~地域包括医療ケアの時代に~(コロナ禍を乗り越えて)」、厚労省の福島靖正医務技監が、「コロナ禍における医療」をテーマに講演した。

 

全日病ニュース2021年9月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 公益社団法人 - 全日本病院協会 60周年記念誌

    https://www.ajha.or.jp/about_us/60years/pdf/60years.pdf

    2015/11/28 ... 震という大きな震災を2度経験するとともに、新型コロナウイルスと. いう100年に1度ともいわれる全世界的な ... 新型コロナウイルス感染症が収束したアフターコロナの時代にお ... コロナ禍で会議や診療がオンライン化へ …………………………… 253.

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