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ホーム全日病ニュース(2022年)第1002回/2022年2月1日号臨床研修病院に育児休業を取得できる体制求める

臨床研修病院に育児休業を取得できる体制求める

臨床研修病院に育児休業を取得できる体制求める

 医道審議会・臨床研修部会(國土典宏部会長)は昨年12月22日、育児・介護休業法改正に伴い、取得を希望する臨床研究医が確実に育児休業を取得できる取組みを講じることを了承した。臨床研修病院で妊娠・出産・育児と臨床研修の両立が図れることを目指す。
 育児・介護休業法の改正により、通常2年間の有期雇用労働者である臨床研修医に対する取得要件も緩和されることになる。
 このため、臨床研修病院において、◇研修プログラムの「研修医の処遇に関する事項」に「妊娠・出産・育児に関する施設及び取組」を記載◇指定を受ける際の申請書に同取組みを記載◇年次報告書に育児休業取得者数などを記載─などを求めることを決めた。
 また、臨床研修病院で育児休業が確実に取得できるようにするため、国も制度の周知を図ることを確認した。
 さらに、臨床研修医が、妊娠・出産・育児と臨床研修の両立を図れるようにする方策を検討する。
 具体的には、◇臨床研修病院が両立に向けた取組みを研修プログラムに記載するとともに、ホームページ等で公開する◇臨床研修病院の指定にあたり、両立に向けた取組みを行っていることを考慮する◇募集定員の設定の際に、両立に向けた優れた取組みを考慮することを推奨する─を例示している。

 

全日病ニュース2022年2月1日号 HTML版