全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2022年)第1002回/2022年2月1日号看護領域のアドバイザー支援を受けて

看護領域のアドバイザー支援を受けて

看護領域のアドバイザー支援を受けて

医療法人社団尚志会 福山城西病院 看護部長 森田恵美子

 この度、新型コロナウイルス感染拡大の合間を縫って、看護領域のアドバイザー支援という朗報が届き、木村由起子先生との対面の夢が叶いました。前回のオンラインでのご指導以上に私たちに気合いと喝の入るアドバイス、そして心温まるたくさんのエールを頂きました。
 今回は実際のカルテを用いケアプロセスのシミュレーションを受けました。マニュアルに基づき行われているか、どのような関わりを多職種連携し実践しているのか、機能評価受審本番さながらの緊張感を体感しました。自分達が行ったケアプロセスをしっかりと本番ではアピールすることの大切さ、また場面ごとに不足点、改善方法などのアドバイスを頂き有意義のある時を過ごせました。

 この度、参加した理学療法士主任、菅理栄養士の感想を紹介します。

【リハビリテーション科主任】
 カルテ記録に基づいて介入した経緯、経過、指導内容を担当療法士が説明するという一連の流れを体験し、ケアプロセス受審のイメージが掴めました。また、多職種でのカンファレンス内容をどのようにカルテへ記載しているのかなど細部にわたり指摘を受け、改善点が再認識できました。前回のオンラインでのご指導後に改善した業務内容の変更点も共有できました。
 まず、リハビリ記録をリハビリ室から病棟管理へと変更し、更にタイムリーに発信する必要がある事柄を口頭ではなく、看護記録の一部に記載するなど情報共有を強化するようにしました。次にカンファレンスについては医師を巻き込む多職種連携会議が毎週開催されるようになり、療法士の意見が反映され有意義な意見交換の場となりつつあります。
 今回の木村先生の訪問で自分たちが不足している部分や改善して形になってきている部分を共有でき自分たちの進み具合の指標となり、より一層前向きに業務改善に取り組む気持ちがわき起こりました。

【栄養科責任者】
 管理栄養士が行っている入院時の関り、嚥下スクリーニング、ミールラウンドでの聞き取り、カンファレンスなどの記録について具体的にご指導頂きました。また低栄養の予防対策に向け、管理栄養士が介入した際のアセスメントを多種職で共有するための情報発信の必要性もご指導頂き、今以上に質の高い栄養管理の仕組み作りの構築に努力していこうと思いました。

 以上、各部門において専門的な立場での対話が増え、今以上に強固な繋がりが構築されつつあると感じ嬉しく思います。そして受審に向け、より具体的な問題が理解でき、一同に拍車がかかっていると感じました。その波動のお陰もあり、朗報がありました。
 一般社団法人中国腎不全研究会へ毎年投稿しておりましたが、この度、優秀演題賞を初めて受賞しました。終末期看護、倫理などの整備を行う中で、患者が透析見合わせの意思表示を行った場合、どのように病院として取り組む必要があるのかが議題にあがり、意思決定ツールを用いた関りを学会報告できました。
 また電子カルテ導入、新ユニフォームなど機能評価受審に向け病院が活性化しているように感じます。これもアドバイザーの方々が長距離ランナーのコーチのように態勢(体制)の整え方、燃え尽きないように、しかし、休憩しすぎないように訪問やオンラインを通じて知識のみでなくメンタルのサポートもして頂いている結果だと思います。
 自分たちでまだぼんやりですが、仕組み作りの方法が染みついてきたように感じます。専門的なアドバイスを生かして5月の機能評価受審を目標として一丸となり取り組みます。

 

全日病ニュース2022年2月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 猪口雄二会長に50年の歩みを聞く

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2021/211215.pdf

    2021/12/15 ... 「全日病ニュース」も第69号(10. 月31日)をもって発行を停めた。 しかし、発足まもなく、日医や全国. 公私病院連盟との関係などで意見が対. 立、18人の ...

本コンテンツに関連するキーワードはこちら。
以下のキーワードをクリックすることで、全日病サイト内から関連する記事を検索することができます。