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ホーム全日病ニュース(2023年)第1043回/2023年11月1日号病院機能評価支援モデル病院事業について

病院機能評価支援モデル病院事業について

病院機能評価支援モデル病院事業について

【2023年度病院機能評価受審支援事業①】病院機能評価委員会 委員長 土屋 繁之

 2020年度から始まった病院機能評価受審支援モデル病院事業は今年度で4病院目となる。
 初回に選定した病院は機能評価委員会としても見切り発進であったため、細心の準備のもと支援し見事認定病院となることができた。しかし2番目の病院は予想以上に負担が大きかったのか、病院幹部スタッフの退職などがあり、またそれ以外の事情も重なり支援保留となっている。3番目の病院はまさしく「やる気はあるが機能評価を受審するには何を準備すれば良いのかわからない。それを準備する人材も少ない」という中小病院であり、何度か委員が出向いて細かいところから準備がなされ、今年7月に無事本審査受審となり、現在結果待ちである。
 今年度、支援病院として私たちが選定したのは、奇しくも全日病常任理事細川吉博先生の開かいせい西病院である。開西病院は開業27年目の病院で、2005年に1度機能評価認定を受けている病院である。その後更新することがなかったが、この度自院の施設基準が向上し、入院基本料の上位基準取得がなされたため改めて医療の質を見直し、更なる機能向上を目指すためモデル事業に応募された。
 本格的な支援はこれからとなるが、先日WEBで行われたキックオフミーティングには大会議室にほとんどのスタッフが参加して下さり、その意気込みに圧倒された。一般病床136床、療養床60床の病院であるが帯広の医療のすべてを担っていると言っても過言でないほど活発に活動している病院のようである。初回認定より18年経ち当時受審準備に関わったスタッフはほとんどいないとのことであるが、1度認定を受けている病院であるので基本的な準備はできていると思っている。
 これから寒くなるが支援担当委員はすでに北海道の冬の味覚に思いを馳せているようで、楽しく・穏やかで・厳しい支援となり、2回目認定にたどり着くことを祈念している。
 新型コロナウイルス感染症も今年5月8日に5類感染症として扱われるようになって国も国民も一気に“通常”に戻ろうとしている。私たち医療関係者も怯えているばかりでなく積極的に“通常”を取り戻すため元気になりたいものである。
 医療の質向上はたやすくなく、日々の向上心の積み重ねがあって初めて目的に近づけると思う。当委員会の受審支援事業が意欲ある病院の一助となることを心より願っている。

 

全日病ニュース2023年11月1日号 HTML版

 

 

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    https://www.ajha.or.jp/news/pickup/20220515/news07.html

    2022/05/15 ... 機能評価受審がその一助となることは疑う余地のないことである。 全日病 ... 全日病は9月8日の常任理事会で介護医療院をテーマに討論し、土屋繁之常任 ...

  • [2] 第 21 回機能評価受審支援セミナー(石川会場)の開催について

    https://www.ajha.or.jp/seminar/hyouka/pdf/170511_1.pdf

    2017/05/10 ... 土屋 繁之 (公社)全日本病院協会病院機能評価委員会副委員長. (公財)日本医療機能評価機構 サーベイヤー. 山本 真 (公社 )全日本病院協会病院機能評価 ...

  • [3] 2022.5.15 No.1009

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2022/220515.pdf

    2022/05/15 ... 機能評価受審がその一助となることは. 疑う余地のないことである。 2022 ... 病院機能評価委員会 副委員長 土屋繁之. 当院は、北海道の札幌市にある病院.

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