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ホーム全日病ニュース第798回/2013年4月1日号「異常気象による災害」がテーマ...

「異常気象による災害」がテーマ 地域防災緊急医療NWフォーラムを開催

「異常気象による災害」がテーマ
地域防災緊急医療NWフォーラムを開催

 全日病が主催する「第15回地域防災緊急医療ネットワーク・フォーラム」が3月9日、「近年の異常気象による災害」をテーマに掲げ、東京都内で開催された。
 久留米大学病院高度救命救急センターの山下典雄主任が異常気象について詳しく解説、2012年7月の九州北部豪雨の体験を基に、災害医療の事例を報告した。
 重川希志依富士常葉大学大学院環境防災研究科教授は東日本大震災等のデータを示しながら、「過去の災害から得た知恵と教訓が着実に広がっている」と評価した上で、「東南海地震や富士山噴火などへの対応のスピードも決して遅くない」と述べた。
 山本保博日本医科大学名誉教授(東京臨海病院院長)は「首都圏地下施設の大洪水に特に注意が必要」と警鐘を鳴らしたほか、救急医療の鍵となる広域搬送を強化するための提言を行なった。