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ホーム全日病ニュース第806回/2013年8月1日号公的医療保険は現状のまま維持すべき

「公的医療保険は現状のまま維持すべき」

「公的医療保険は現状のまま維持すべき」

四病協がTPPへの意見を政府に提出

 

 四病院団体協議会(四病協)は7月17日の総合部会でTPP(環太平洋パートナーシップ)に対する意見を集約、同日、TPP政府対策本部に提出した。
 政府は7月15日から始まったコタキナバル(マレーシア)における会合をもってTPP協定交渉に参加したが、これに先立つ6月17日に政府対策本部は「TPP協定交渉にかかる意見提出等のための業界団体等への説明会」を開催し、医療界を含む関係諸団体にTPP交渉に対する意見の提出を求めた。
 四病協は各団体内部で検討した意見を持ち寄って協議した結果、4団体で一致した点を共同見解にまとめたもの。
 意見は次の4点からなり、それぞれに詳しい意見・疑問を付記している。
 (1)公的医療保険制度は現状のまま維持すべき。混合診療の全面解禁は反対である。
 (2)病院経営への営利企業参入は避けるべき。
 (3)各国の事情に適した医療制度は維持するべき。(ISDS条項でそれが困難にならないか)
 (4)外国人医療従事者の人材確保の観点から、外国人医師の臨床修練制度等を拡大することにより、医師、看護師等の医療従事者の相互交流を図るべき。
 TPPに関して、四病協の4団体は、内閣官房が3月9日に実施したヒアリングでも概ね同様の意見を陳述している。