全日病ニュース

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医師臨床研修の期間と必修分野で合意へ

医師臨床研修の期間と必修分野で合意へ

【厚労省・医師臨床研修の到達目標・評価WG】

 厚生労働省の医師臨床研修の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ(福井次矢座長)は10月25日、新たな医師臨床研修制度の研修期間、および臨床研修を行う分野・診療科について合意した。研修期間は原則として2年とし、協力型臨床研修病院と共同で研修を行う場合は、原則として、研修期間の36週以上は基幹型臨床研修病院で行い、基幹型病院の管理を強化する。基幹型病院での研修は1年以上が望ましいとした。
 臨床研修の必修分野は、内科、救急、地域医療、外科、小児科、産婦人科、精神科および一般外来とする。内科や外科などの外来と一般外来の研修期間のダブルカウントは認めない。
 全日病副会長の神野正博委員は「現状では外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科が選択必修であり、研修医の未経験が問題となった。今回の必修分野の案に賛成する」と発言。日本医師会の委員は「基幹型臨床研修病院で、すべての必修分野に対応できるのか」と指摘した。
 精神科については、委員から「専門外来、リエゾンチームの研修に急性期の入院を加えるべき」との意見があり、急性期の入院研修が可能か、受け入れる施設や病床数のデータを収集して再検討することになった。委員からは「地方での研修医の受入れは、現実的に不可能ではないか」との指摘があった。

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全日病ニュース2017年11月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 医師臨床研修制度の見直しについて(平成27年度研修より適用予定)

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2013/131224_1.pdf

    2013年12月19日 ... 入され、「医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、.
    医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に
    関わ. る負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることの
    できる. ものでなければならない(厚生労働省令)」との基本理念の下、従来の努力義務
    から必. 修化する形で研修が開始された。 ○. 平成 21 年には、制度の必修化後の状況
    に関する関係者の意見を踏まえ、研修プログ. ラムの弾力化、基幹型臨床 ...

  • [2] 「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令の施行 ...

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2016/160411_1.pdf

    2016年3月30日 ...医師免許を受けている者及び同日前に医師免許の申請を行った者であって同日以後
    医師免. 許を受けたものは、改正法による改正後の法第16条の4第1項の規定による
    臨床研修修了者. の登録を受けた者とみなされること。 ー” w. 第2 臨床研修省令の内容
    及び具体的な運用基準. 1 用語の定義. (1)「臨床研修 ** ×. 法第16条の2第1項に規定
    する臨床研修をいうものであること。 (2) 「臨床研修病院」. 法第16条の2第1項の指定を
    受けた病院をいうものであること。 (3) 「基幹型臨床研修病院」 - -.

  • [3] 制度骨格は現行維持。募集定員は改正。到達目標は見直しの場を設置 ...

    https://www.ajha.or.jp/news/pickup/20131001/news11.html

    2013年10月1日 ... その「たたき台」は、医師臨床研修の基本理念は現行の考え方を堅持するとしている。
    ただし、到達目標は「卒前教育や新たな専門医の仕組み等の動向を踏まえつつ」見直す
    必要があるとして、臨床研修の評価手法ともども、「次回の見直しに向け、別途、臨床
    研修部会の下に検討の場を設けて見直す」とされた。 到達目標の今次見直しを見送った
    ことに伴い、研修プログラムの診療科、必修科目、各研修期間、基幹型臨床研修病院
    における症例の考え方など、医師臨床研修制度の主たる部分の改正も5年 ...

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