全日病ニュース

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新専門医制度のサブスペで消化器内視鏡を承認

新専門医制度のサブスペで消化器内視鏡を承認

【専門医機構】がん薬物療法も承認の予定

 日本専門医機構(吉村博邦理事長)は5月18日、新専門医制度のサブスペシャリティについて、消化器内視鏡専門医を認定することを承認した。消化器内視鏡専門医は現行で1万8,520人と数が多く、内科、外科、救急科、臨床検査科、小児科、放射線科の6領域にまたがる。日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医も近く承認する予定となっている。
 サブスペは現在、内科13領域、外科6領域、放射線科2領域が承認されている。承認されたサブスペに対しては、新制度の下で改めて手続きを進めるため申請を受け付け、正式に認定する。機構はサブスペを承認する上での考え方として、「国民にとってわかりやすく、有益なもの」と説明している。
 山下英俊副理事長は同日、「外形基準で決めると、わかりにくさが出てくる。何でも認めるというわけにはいかず、例えば、地方の中核病院で診療科として定着しているものは認めるのが妥当と考える。その意味では、消化器内視鏡は明瞭だ」と説明した。
 また、専門医の地域偏在の拡大を防ぐため、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5府県に設けている専攻医の上限枠の見直しも検討を続けている。山下副理事長は「まだ煮詰まっていない」としつつ、9月の募集に向け診療科の偏在への対応を含め、状況を把握しつつ、早急に結論をまとめたいと述べた。

 

全日病ニュース2018年6月1日号 HTML版