全日病ニュース

臨床研修実施施設が今年度、２病院増加

【厚労省】大都市以外の研修医率わずかに低下

　厚生労働省は８月８日、2019年度の医師の臨床研修の実施体制の状況を公表した。研修医を募集する臨床研修病院・大学病院は1,037カ所で、2018年度の1,035カ所から２病院増えた。研修医の募集定員は１ 万1,492人で、2018年度と比べ248人多くなった。大都市のある６都府県を除く道県の募集定員の割合は63.5％で、2018年度と比べ0.3ポイント下がった。
　臨床研修実施施設数は２カ所増えたが、大学病院が１カ所減少したため、臨床研修病院が３カ所増えている。
　募集定員は対前年度比で248人多くなった。医師不足対策により、募集定員の増員を続けてきたが、今回は増加が多い年度に当たる。また、１万1,492人のうち436人は、一定規模以上の病院に義務化される小児科・産科の研修プログラムに関する特例定員である。
　研修の都市集中を避けるため、大都市のある６都府県（東京、神奈川、愛知、大阪、京都、福岡）の研修医が実績を上回らないよう調整する措置を講じている。ただ、2019年度は６都府県を除く道県の募集定員の割合は63.5％で、前年度より0.3ポイント下がった。