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ホーム全日病ニュース(2020年)第970回/2020年9月1日号臨床研究医の募集の開始は9月23日を予定

臨床研究医の募集の開始は9月23日を予定

臨床研究医の募集の開始は9月23日を予定

【日本専門医機構】40名でスタートし最低100人目指す

 日本専門医機構(寺本民生理事長)は8月24日に会見を開き、来年度から始まる臨床研究医の募集日を9月23日とすることを発表した。2週間程度で合否を判断し、10月半ばに合格者に通知する。一般の専攻医の募集は10月下旬または11月初旬とするため、臨床研究医に落ちても、一般の専攻医の研修に応募することができる。
 臨床研究医は、専門医資格を取得中に大学院・研究所に所属し、医学研究に従事する医師。7年間のコースで、研究においては2本以上の英文雑誌での発表を課す。研修は責任医療機関が管理し、カリキュラム制とする。
 一般の専攻医と異なり、都道府県別・診療科別の募集上限(シーリング)の枠外で募集する。このため、医師偏在を助長し、地域医療への影響を懸念する指摘がある。
 寺本理事長は、大都市に集中する可能性があるとしつつ、「今回の募集は40名で全体の0.5%程度で心配はない。今後は最低100名ぐらいまで増やしたいと思うが、それでも1%程度。シーリング逃れには厳しく対応するが、日本の医療・医学を背負っていく医師を育てたい」と述べた。なお、人数は責任医療機関の手上げにより配分する。

 

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