全日病ニュース

効率化、複雑性、カバー率係数の重み付けを変更

【中医協・DPC評価分科会】激変緩和措置でも一定の方向性

　中医協のDPC評価分科会は７月19日、次期診療報酬改定に向け、DPC制度見直しの具体的な議論を開始した。基礎係数Ⅰ群病院とⅡ群病院の機能評価係数Ⅱの項目の重み付けの変更保険診療係数は、現行の評価項目のうち、「部位不明・詳細不明コードの使用割合」が20％以上であれば減算する割合を引き上げるなど厳格化する。
　 Ⅰ群病院が厚生局に「指導医療官」をでは「効率化係数」「複雑性係数」「カバー率係数」を対象とすることで合意した。激変緩和措置の考え方でも一定の方向性を得た。また、分科会長に山本修一・千葉大附属病院長が就任した。
　派遣した場合の加算は、実績が少ないため、廃止を検討する。病院情報の公表は一部修正や追加項目の検討を行う。
　激変緩和措置については、DPC対象病院になる前の出来高収入を保障し続ける緩和措置は行わない。収入の激変を防ぐための緩和措置は実施するが、１年ごとに見直し、保障する範囲を小さくする方向で検討する。重症度係数廃止に伴う対応も図る。