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ホーム全日病ニュース(2022年)第1012回/2022年7月1日号現況調査票および自己評価票へのアドバイス

現況調査票および自己評価票へのアドバイス

現況調査票および自己評価票へのアドバイス

2022年度病院機能評価受審支援事業② 病院機能評価委員会委員 事務担当サーベイヤー 朝見浩一

 病院機能評価受審支援事業は、全日本病院協会の多くを占める中小病院に対して、受審準備から約1年を通じて支援する取組みである。診療・看護・事務担当の各サーベイヤーが受審支援チームを組み、モデル病院へアドバイスを行う。より多くの会員病院の機能評価受審に向けたハードルを下げ、受審病院が増えた結果として、医療の質向上に寄与することが目的となる。
 今年度のモデル病院として、札幌優翔館病院(一般86床・医療療養48床、計134床)が選定された。当該病院より、「より質の高い医療を提供したい」といった応募動機のもと、病院機能評価受審の認定取得を達成するプロセスにおいて、自ら改善に向けて取り組むとした、強い意志が感じられる内容であった。
 さて、今回は、受審支援の最初の活動として、病院機能評価受審時の提出書類(現況調査票・自己評価票)の書面内容についてアドバイスなど支援をしている。
 まず、現況調査票は、以下の4つ「①施設基本票②部門別調査票③診療機能調査票④経営調査票」から構成されるが、特に①と②についてアドバイスした。①施設基本票では、医療安全・感染管理・臨床指標等、医療の質に関する事項、また、患者数・職員数・病床利用率・平均在院日数など、病院の診療実績となる調査票であるが、一部、記載漏れと思われる箇所が見受けられた。また、調査票の取りまとめの際、各質問項目には、特に注意すべきことがあれば記載できるコメント枠があるので、補足説明等が必要な場合、この枠にコメントを入れて活用すると良いと思われた。
 ②部門別調査票は、病棟部門、薬剤部門、臨床検査部門など、各部門の設備・体制・実績などに関する調査票となるが、未記載の欄がいくつか見受けられ、各部門にヒアリングを行うと良いと思われたため、当該病院へ質疑をしている。
 自己評価票については、診療・看護・事務担当のサーベイヤーがそれぞれの担当項目についてアドバイスした。一部の評価項目では、自己評価を厳しく評価しているものと推察された内容もあったが、ほとんどの自己評価項目で、アピールしたい点および課題と思われる点について、評価内容をコメントしていた点は、非常に素晴らしい姿勢であると感じた。
 各項目では、医療の質におけるストラクチャー(構造・体制)、プロセス(過程)、アウトカム(成果)を測るものだが、マニュアルがない( ストラクチャー)、そのマニュアルに沿った業務が行われているか(プロセス)、成果(アウトカム)はどうであったかといった視点で評価をしている。3つの過程が補完し合い、達成できていると必然的に評価も高いものになる。引き続き、自己評価票の見直しや更新を含め、支援していきたい。
 今後、それぞれ担当サーベイヤーが病院を訪問し支援することとしている。病院機能評価は、医療の質改善のための手段であり、目的ではない。当該病院の応募動機でもある「より質の高い医療を提供したい」が達成できるよう、全職員が一丸となり準備されることを期待したい。

 

全日病ニュース2022年7月1日号 HTML版

 

 

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  • [1] 2020.10.1 No.972

    2020/05/26 ...に入院することが想定され、各入院料. の3倍の診療報酬が加算できる ... 各医療機関(病院・診療所・歯科診 ... ばサーベイヤーにとっても評価コメン.

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