全日病ニュース
事務長視点での活用ーMEDIーTARGETとの比較も含めて
事務長視点での活用ーMEDIーTARGETとの比較も含めて
社会医療法人恵和会 帯広中央病院 事務部長 森山 洋
当院は北海道帯広市(十勝2次医療圏)にあり、2019年10月1日に同一法人の2つの病院(おびひろ呼吸器科内科病院(49床)、黒澤病院(99床)を移転統合して開設した148床のケアミックス病院です。
旧おびひろ呼吸器科内科病院が2007年よりDPC準備病院となり、同時にMEDI-TARGET を導入し、2008年に全日病のアウトカム評価事業、2010年には医療の質評価・公表等推進事業に参加。統合後2年経過し、今年度からDPC支払病院となりました。
MEDI ーTARGET 時代、事務長視点として、主に転帰・再入院率、死亡率などを診療の質指標として、他院の診療機能の推移がわかる地域シェア分析機能を中期計画策定時の指標、判断材料として活用していました。
MEDI-ARROWSⅢrdへのバージョンアップに当たり、やはり地域シェア分析機能がどう変わるのかに一番注目していましたが、「マーケティング(外的環境分析)」と名称が変わり、GoogleMapを利用した患者数推移マップ(バルーン表示)機能(図1)が追加され、設定期間での患者数増減も色別表示され、画面もグラフィック的に非常に見やすく進化しました。
図1
診療の質評価の面でも患者特性分析画面(内的環境分析)では退院時基準とともに請求月単位の分析も可能になり、主治医別の入院期間別分布グラフなども標準装備されました。加えて自由分析も汎用性の高い項目はダッシュボードで選択できるので、より簡便に分析機能を利用できるようになりました。
以上、MEDI-ARROWSⅢrd機能向上と画面の見やすさの改善などを紹介しましたが、今後も改良が必要な点として、あまりにグラフ化された分析画面が簡単に見られるようになった半面、データを医師、管理者に見せる上では、データの前提たる抽出条件、比較病院の設定などにより結果、見え方が全く変わってくるので、注意が必要です。設定作業は多少複雑になりますので、「見せ方」も含めて慣れが必要です。また、一画面で見られる情報量が増えたこともあり、画面のスクロールが必要なことが多いことは改良の余地がありそうです。
いずれにしろシステムとしては劇的な正常進化であり、ユーザーたる会員病院の臨床現場での診療の質、経営の質向上に寄与すると思われます。今次、ユーザー会の設立準備も進めることとなり、さらなる改良に向け協力していきたいと思います。
全日病ニュース2022年12月1日号 HTML版
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[2] MEDI-TARGET (DPC分析事業) | 公益社団法人全日本病院協会
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病院経営の効率化と医療の質向上の観点から、診療情報を可視化し、院内様々な部門や立場に応じた統計資料の作成、課題の抽出、解決策の検討を可能とする病院情報分析 ...
[3] 全日本病院協会 DPCセミナー(DPC分析事業「MEDI-TARGET ...
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(DPC 分析事業「MEDI-TARGET」活用事例報告会・無料体験会)開催のご案内. 平素は、本会事業活動につきまして、ご理解・ご協力を賜り厚く御礼 ...
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