全日病ニュース

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事務長研修、看護部門長研修から代表演題を発表

【続報・全日本病院学会 in 石川】

事務長研修、看護部門長研修から代表演題を発表

【医療従事者委員会】

 医療従事者委員会では、事務長研修、看護部門長研修を行っている。それぞれ延べ19日、9日の研修を行い、各人の病院の経営改善をテーマにディスカッションし、最終日には研修のまとめとなる経営改善計画をグループごとに集約して発表してもらっている。
 せっかく計画を立てて実行したのだから、それがどのようにうまくいったのか、あるいはうまくいかなかったのか、うまくいかなかったのであれば、その原因は何かを皆で議論しましょうということで、本年からフォローアップ研修会を始めた。
 また、それぞれの研修を修了した方は病院管理士(現在469名)、看護管理士(同104名)として認定しているが、その認定更新の要件にこのフォローアップ研修に参加する、あるいは全日病学会に参加することが求められている。
 フォローアップ研修では事務、看護でそれぞれ数グループに発表をしてもらった。特徴的なことは、事務、看護が混じって発表しお互いに議論をするという形で開催したことである。共通する論点もあれば、職種特有の問題もあるが、違う立場でみることで、かえってお互いの理解が深まるということで好評であった。
 今回の全日本病院学会in石川ではフォローアップ研修で発表してもらった演題の中から、さらに代表演題ということでそれぞれ1演題ずつ発表してもらった。
 若手の事務管理者をいかに育成するかということをテーマとして、事務長研修からは『職員教育~デキる事務中間管理職の育て方~』と題して、高辻伸行氏他4名の発表があり、一方看護部門長研修からは「組織のブラッシュアップによるマグネットホスピタルの確立」と題して、職員を引き付ける病院をどうやって作るかということをテーマにして、江川民子氏他5名の発表があった。
 池上直己教授(聖路加国際大学特任教授)、萩原正英氏((株)日本経営支援センター代表取締役社長)のコメントをいただきながら本企画を進行した。
 また当日の会場参加者は160名程度で、大半が事務長、看護部門長研修の修了者であった。事務側、看護側それぞれの観点からの発言がなされ、大変有意義な企画になったと思われる。
 医療従事者委員会では今後も、事務長、看護部門長研修の修了者がお互いに議論できる場の提供を考えている。

 

全日病ニュース2017年11月1日号 HTML版