全日病ニュース

かかりつけ医機能で２分科会が初会合

　かかりつけ医機能の制度整備に向けて、厚生労働省の「国民・患者に対するかかりつけ医機能をはじめとする医療情報の提供等に関する検討会」（永井良三座長）の下に置く、「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」（永井良三分科会長）が11月15日、「医療機能情報提供制度・医療広告等に関する分科会」（尾形裕也分科会長）が11月20日に初会合を開いた。
　かかりつけ医機能の制度整備のための法律が成立し、施行に向けた具体化の議論が始まった。かかりつけ医機能報告の創設は2025年４月、医療機能情報提供制度の刷新は2024年４月、患者に対する説明は2025年４月に施行される。ただ、医療機能情報提供制度の刷新は、都道府県の独自システムを全国統一システムに変換するというもので、新たに具体化されるかかりつけ医機能の情報提供は間に合わず、その後の検討事項となる。
　「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」の初会合では、構成員からのフリーディスカッションを行うとともに、今後の進め方を確認した。同検討会の検討項目には、かかりつけ医機能報告、地域における協議の場、医療計画に関する事項などがある。これらについて、2024年夏頃までに議論の整理を行う。
　「医療機能情報提供制度・医療広告等に関する分科会」でも、構成員からのフリーディスカッションを行うとともに、今後の進め方を確認した。